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学校備品の液晶が狭い机を圧迫するので(他にも理由は多々あったけど)自前の液晶を教室に持ち込んで一年間使っていました。
卒業前に自宅に持ち帰ってそれまでと違う使い方をし始めたので、家と学校、二つの視点から使ったレビューをします!

選ばれたのは、MultiSync LCD-EX231Wpでした

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運搬ができるギリギリのサイズ

学校へ運び込むのも持ち帰るのも、自分の腕と肩だけが頼り。箱のままではかさばるので、液晶パネル側をダンボールと新聞紙で保護してからボストンバッグにイン。午後からの授業の日に、電車の空いている時間を見計らって玄関を出る。バッグには合わせて使うモニタアームも入れたので重さはだいたい6kgくらいだったのだろうか。
駅までの道のり、時間にして徒歩10分。お米よりは軽いけど衝撃を与えないようにと神経を使う。いつもの道がいつもより長く感じた。
電車に乗り、駅に着き、また歩くこと5分。教室までの3フロア分の階段がこれほどまでに憎いとは。
---と書くとたいそう重くて運びにくいという印象を受けるだろうが、それは間違いである。なぜなら教室に着くなり即座に設置作業に移る余力が残っていたのだから。

という感じに筋力のないヒトでも15分担いで運ぶことができる重量です。ボストンバッグにおさまる大きさもポイント。薄くてベゼルが細いから保護してもなおスリムというのが効いたのかも。
ACアダプタは外付けですがかなりコンパクト。
純正オプション品に携帯用ケースと折りたたみスタンドが存在するあたり、こういう携帯性も視野にいれた商品なんだなと妙に納得です。

では順番に特徴と感じた点をみていきましょう

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やや相手を選ぶ入力端子

DVIdisplayportがひとつずつ。という思い切った仕様はマイナスポイント。
学校のPCはD-SubをDVIに変換して接続する。そうすると手持ちのMacBook Airはdisplayportにつなぐことを強いられるので、mini displayportから直接つなげるケーブルをAmazonで調達しました。毎日使うのにアダプタをかますのは気が引けるし、価格もケーブル一本の方が安上がりでした。
他になにかつなぐ機械も機会も学校ではありませんでしたが、汎用性を考慮してHDMIかDVIをもう1ポート用意してくれても良かったんじゃないかなと思いました。
もうひとつ、画面の上中央にUSBポートが1個ついています。メーカーとしては「ウェブカムを付けてビデオチャット」ができるとうたっていますが、ウェブカメラって普通ケーブルついてますし、ここに接続するのはかなりカッコ悪いです。これはなくてもよかったのでは・・・

明るさも発色も良好、視野角も良し

電源を入れてMacをつないで、まずはドット欠けチェック。 → ラッキー。
横や上下から覗きこんで視野角もチェック。型番の末尾に「p」の文字がついているこの機種はVAパネルを使っているので、TNパネルの兄弟機種よりも視野角が広まっています。実際のところ、正面に「3人並んで座って画面を見る範囲」なら変色はありませんでした。最近機種が増えてきたIPSには敵いませんが十分実用に耐える性能です。

画面輝度は自動調光機能がついていますが、常に少し眩しいかなと感じます。設定で暗めに出来ますが、ボクの扱いが間違っているのか頻繁に元に戻ります。忘れっぽい性格?持ち主に似ちゃった?

人感センサーを画面下部に搭載していて、背もたれでのけぞったり隣の席を占拠しているとバックライトがほぼ完全にOFFになるエコモードに移行します。このとき削減できる電力量(%)がオーバーレイ表示されます。エコモードからの復帰はセンサーの自動感知なので手間もかかりません。
大人数に画面を見せるときに暗くなってしまうのは厄介でした。センサーを一時的に無効にするプレゼンモードとかあれば良かったかな。

文字や写真もきれいに表示します。非光沢パネルなので蛍光灯が映り込んだり自分が映る心配も要りません。
表示関係で気になった点はふたつ。
・バックライトの明るさが安定しないことがある
・強い残像感が発生することがある
バックライトは周辺が暗いと特に不安定になる傾向があるようです。細かな周期で明るさがチラチラと変化するのは遠目にみる分には気づかないかもしれません。コーディングとかドット打ちしてると厄介かもしれませんね。(作業をするときは部屋を明るくして離れて云々)
残像感は黒地に白文字や画像を使ったページをスクロールすると顕著に現れます。動画やゲーム用途ではないから仕方がないと割り切ります。

実際につかってみたらこんな印象

使ってみた:学校編

スタンドを使わずにアームに取り付けたこともあって省スペース化に絶大な効果を発揮しました。圧迫感がないので席でのびのびできます。
23インチは教室でスライドショーを流したり動画を見るのにちょうどいいサイズでした。大人数で見るときはプロジェクターがあったので使い分けがうまくできたとも言えるのですが。
黒い本体でも薄型なのでホコリのたまる場所がなく、画面も静電気を帯びにくいようで掃除が手軽でした。

使ってみた:自宅編

25型のディスプレイをメインで使い、本機をサブとして隣に並べて使っています。ベゼルが細くスリムなので並べてもパソコンの操作に違和感をあまり感じませんが、ワイドディスプレイがふたつ並ぶとやはり場所を取ります。そのままでは机に収まらないので角度を付けて、画面に囲まれるような配置にしました。結果、人感センサーに見落とされて画面が暗くなることがたびたびあります。
そんな省エネ機能ですが学校で使っているよりありがたく思えます。電気量/代に直接響いてくるところなので無視できないポイントでしょう。

本体が薄く軽いということ

安物のディスプレイアームを使っていてもおじぎをしてしまうことがない、というのが嬉しいところ。
部屋の模様替えで配置替えをするときも軽いので負担が少ないです。軽いとは言っても質感がしっかりしているので、壊れてしまわないか、という不安を抱くこともなく使えています。
欠点は薄型化によって本体上部にフィギュアやぬいぐるみを置いたり、狭いベゼルに付箋を貼ることが困難であること。ちょっと机の上が殺風景になってしまうかもしれません。

ちょっとお気に入りなワンポイント

本体の手触りが独特で好きです。マットなスベスベ。たぶん傷もつきにくい加工です。

総評 (★★★★★ 満点!)

23インチでfullHD解像度(1920×1080)のLEDディスプレイとしては他メーカーの他機種よりも値段が張りますが、デザイン性、発色や見やすさ、重量やベゼル、省エネ性能、そして国内メーカー製であることを考慮すると妥当な価格設定ではないでしょうか。
特別これはダメだ、と感じる点がないので安定して使える製品です。液晶選びで失敗したくない保守的な方には「迷ったらこれ」とオススメします。ゲーマーや動画屋さんには前述の通り残像感があるため他機種を探されることをオススメします。
下位機種にあたるTNパネルのモデルも、マルチモニタをしないパーソナルユースであればかなりの満足度を得られるものだと思います。値段もそこそこ違うので使うスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。

以上、NEC製LED液晶ディスプレイ MultiSync LCD-EX231Wpのレビューでした。
(学校で使ってるシーンの写真が思いのほかなくてちょっと悔しい)